加藤レディースクリニックでの治療がいよいよ始まった。採血をしてその数値を見て物事が動いていく。数値で判断されるので物事がシンプルなのが良い。医学なんて数字で割り切れないこともある、と言うのも良くわかる。でも不妊治療って、よくわからないことだらけで、何が効いて何が効いてないのかもわからないし、最高の状態でもいい結果が出ないことも多いし。そんな中でせめてもの指標というか判断基準があると納得して前に進める。一つ信じるものがあれば。それが数値というのも寂しい話ではあるけれど、経験とか勘とかに頼っているほど若くない。少しでも説得力がある方法で前に進みたい。
そんな矢先に、早速、その数値で引っかかった。自分が納得して進めると思っていた割には納得できない。
今回引っかかったのは「E2」の値が高いということ。遺残卵胞があるみたい。早速、今週期はお休みに、、、それで1ヶ月が無駄にすぎていく。悲しい。
KLC一人目治療:1周期目D3でE2が高い
項目 | ||
E2 | 92 | ←この数値が高すぎるとのこと。 「50を目安に考えてそれ以上だと おそらく遺残卵胞でしょう」と。 |
LH | 4.3 | |
FSH | 13.6 |
今回は遺残卵胞があるとのことで、一周期見送ることに。スタート地点に立ったばかりで早速壁にぶち当たる。次の生理3日後に来てください、と言われてしまった。
AMH も測定
項目 | ||
AMH | 0.364 | この数値も低いらしい 40代後半だとか、、、 |
さらに、AMHを測ったところこの数値がすこぶる低い。当時36歳にしてもう40代後半の人の卵子の数しか残っていない。卵巣機能も衰えているのか、、、とがっかり。今思い返せば、手術の時、「腹腔鏡手術をするんですが、悪いものを取り除くのはいいんですが、良い卵子も一緒に剥がれてしまいますよ」と言われていたことを思い出した。その時は、「良い卵子も剥がれる」の意味がよくわかっていなくて、背に腹は変えられない、と手術一択だったけど、卵子を使って妊娠するんだものね。命を授かる可能性を病と一緒に剥ぎ取りますよ、と言うことだったのか。重い…その言葉、重過ぎる。当時は病気のことで頭がいっぱいでその後の体外受精のことまで勉強できていなかったなあ。手術によって機能が弱ってしまった卵巣と、残された卵子でなんとかしないといけないわけさ。厳しい現実をスタートで突きつけられた。